そういう意味では、まだまだ区分所有マンションは目をつけられていません。不動産の競争力アップのための最重要要素は立地です。今、普通の個人が良い立地を手に入れるには、区分所有マンションしかありえないですよね。ゆっくりではありますが、低リスクで着実にキャッシュを生んでくれる区分所有からはじめるという戦略に再度目を向けてみてはいかがでしょうか。
このブログに寄せられる「不動産投資を始めたいのだが…」というご相談のうち、半分の方はこれまでの記事を読んでいただければ、お悩みを解決できると思います。いにしえの一棟モノ信仰こそが、具体的なアクションの妨げになっているように思えます。
まずは、経験を積み、ノウハウを蓄え、人脈を作ること。経験やノウハウはリスクを低減させますし、人脈がないと良い一棟モノの話も来るわけがありません。不動産投資のベースは一朝一夕にできるものではないと感じています。また、勉強だけでは身につくものではないと断言できます。
ただ、夢のような一棟モノの出現を待つというだけでは、経験もノウハウも人脈も広がっていきません。一棟モノとの奇跡の出会いを待つと同時に、ある程度のキャッシュフローを稼ぐ物件を複数戸持つことができる方法として、中古の区分所有マンションからはじめていると良いと思っています。
世間では、不動産投資を始めてやる人に、「「出口戦略」や「資産価値」というものをよく考えてから行動すべし」と諭しているのを見かけます。確かにそれは間違いありません。ただ闇雲に買って、将来マイナスになることがあってはいけないという意味では正しいと思います。しかし、一棟モノであれば、出口戦略が問題ないとか、資産価値があるから大丈夫だとは絶対にいえません。私も「意外と一棟モノも売りにくい」ということを体感しています。
私たち賃貸物件のオーナーからしてみると、一棟モノであるアパートの方が収益や規模、自由度など、より良い案件であるように思えます。しかし、もっとも重要な入居希望者の視点から見てみると、アパートというのは仕方なく入る物件であることを忘れてはいけません。管理、壁厚、防音、エレベータなどの設備などから見ても、おおよそマンションの方が優れているからです。
入居者の目は意外と肥えています。不動産賃貸の経営は数値だけで考えるべきものではありません。いつも言っていることですが、長い目で見て、安定的に経営することを目的とするのであれば、大家としては若干不合理なことであっても、お客様(入居者)の側からも見て正しいことであれば、そちらを選択する必要があるときもあるのではないでしょうか。




